なぜ戦国武将で国語テスト?「好き」から始まる読解力

「読みなさい」で読む子は、いない

「本を読みなさい」と言って、すすんで読むようになった子を、ドリパパは見たことがありません。子どもが文章を読むのは、その先に「知りたいこと」があるときだけです。

このサイトの国語テストの第1弾を「戦国武将シリーズ」にしたのは、そのためです。刀、鉄砲、お城、忍者。子ども(特に小学校低学年)が目を輝かせる材料が、戦国時代にはそろっています。今後は動物や生き物など、別のテーマのテストも増やしていく予定です。入口は、その子の「好き」ならなんでもいいのです。

きっかけは、書店で買ったドリルでした

このサイトを作りはじめたきっかけは、うちの子どもです。

書店で評判のいい国語ドリルを買ってきて、机に置きました。結果は、まったく手をつけない。声をかければ「あとで」、しばらくすると「もうやった」。開いた形跡もありません。1週間で、ドリルは本棚のすみに移動しました。

ところが同じ週、テレビで戦国時代の番組が流れたときのことです。子どもが画面に食いつきました。「この人だれ?」「なんで顔にキズがあるの?」。そのあと図書館で借りてきた戦国武将の本を、自分から開いて読んでいたのです。あれほど「読みなさい」と言っても動かなかった子が、です。

文章が読めないのではありませんでした。読みたい文章ではなかっただけです。それなら、読みたくなる題材で問題を作ればいい——そう考えて、最初の1枚を作りました。織田信長のテストです。

刷って渡したら、10分ほどで解き終わって「次は?」と聞かれました。そこから12人分を作ることになったのですが、正直に言えば、うれしかったより先に「そういうことか」と拍子抜けした気持ちのほうが大きかったです。

物語には「型」がある

テストの文章は、ただの偉人の説明文にしていません。それぞれの武将の一生から、子どもの心が動く「物語の型」を選んで書いています。

「勉強させられている」のではなく「おもしろい話を読んだら、たまたま問題が付いていた」。この順番が大事だと考えています。

テストのあとの「30秒の会話」が一番効く

丸つけが終わったら、点数の話はそこそこに、ひとつだけ聞いてみてください。

「この人のどこがすごいと思った?」

正解はありません。「鉄砲を使ったところ」でも「ばかとよばれてもへっちゃらなところ」でも、子どもが文章から自分の言葉を取り出せたら、それが読解力の芽です。国語の力は、問題を解いた枚数よりも、読んだあとの会話の回数で伸びる——ドリパパはそう考えて、テストを1枚ずつ作っています。

うまくいかなかったことも書いておきます

うまくいった話ばかり書いてきましたが、失敗もありました。

調子に乗って、1日に何枚も渡した時期があります。すると、途中で集中が切れて雑になり、次の日から「今日はいい」と言われるようになりました。量を増やしたとたんに続かなくなったのです。今は、本人がもっとやりたいと言っても1枚でやめています。

題材選びでも外しました。有名だからと思って選んだ武将で、まったく食いつかなかったことがあります。逆に、こちらが地味だと思っていた武将のほうが「この人おもしろい」と言われました。

結局、親が「これがいいはず」と決めるより、本人に選ばせたほうがうまくいきます。だからサイトでも、一覧から自分で選べる形にしています。

武将のあとに、動物シリーズを作った理由

戦国武将シリーズを12人分作ったあと、かわいい動物シリーズを作りました。

歴史に興味を持つ子ばかりではないからです。刀や戦の話が苦手な子もいます。そういう子には、シマエナガやカモノハシのほうが入口として自然です。

大事なのは戦国時代であることではなく、その子が読みたくなる題材であることでした。だから今後も、テーマは増やしていくつもりです。

まずは1枚、お子さんの「推し」から

戦国武将シリーズには12人の武将がいます。大河ドラマで見た人、ゲームで知った人、名前がかっこいい人。入口はなんでもOKです。ぜんぶ無料なので、まずは1枚から。

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