フェネックの国語テスト体の半分もある耳で、砂漠の暑さをしのぐ

世界でいちばん小さなキツネ。体はネコほどしかないのに、耳だけが体の半分もあります。この不つりあいな大きさには、砂漠で生きるための理由がありました。
耳は、体を冷やす装置
フェネックの耳は、体長の半分ほどもあります。これほど耳の大きな動物は、なかなかいません。
この耳の中には、細い血管がたくさん通っています。血液が耳を通るとき、広い表面から熱が外へ逃げていきます。つまり耳は、体を冷やすラジエーターの役目をしているのです。
砂漠は昼と夜の温度差が激しく、昼は40度を超えます。汗をほとんどかけないフェネックにとって、この耳が体温を下げるいちばんの手段です。
耳が大きい理由はもう一つあります。音をよく集められるので、砂の下を動く虫の音まで聞き分けられます。目で見えなくても、耳で見つけて掘り出すのです。
足の裏に毛が生えている
砂漠の砂は、日中には60度を超えることがあります。裸足では歩けません。
フェネックの足の裏には、ふさふさの毛が生えています。これが熱い砂から足を守る、くつのような役目をします。
同時に、この毛は砂に沈みにくくする効果もあります。かんじきのようなものです。走っても足が埋まりません。
水を飲まずに暮らせる
フェネックは、水をほとんど飲まずに生きられます。食べた虫や植物にふくまれる水分だけで足りるのです。
腎臓の働きが強く、おしっこを濃くして水分を体に残します。
そして昼のいちばん暑い時間は、砂に掘った巣穴で休みます。地下は地表よりずっと涼しく、湿り気もあります。活動するのは日が沈んでからです。
小さな体、大きな耳、毛の生えた足、夜の生活。フェネックの体は、すべてが砂漠に合わせて作られています。
フェネックのデータ
| 分類 | ほ乳類(イヌ科) |
|---|---|
| すむ場所 | アフリカ北部のサハラ砂漠 |
| 大きさ | 体長 約40センチ/体重 1〜1.5キロ(キツネでいちばん小さい) |
| 耳の長さ | 10〜15センチ(体長の約半分) |
| 飲む水の量 | ほとんどゼロ |
もっと知りたい フェネックの豆知識
砂の色をしている
体の毛はうすいクリーム色で、砂とほとんど同じ色です。じっとしていると、どこにいるか分からなくなります。
家族で暮らす
イヌ科の動物では、キツネの仲間は単独で暮らすものが多いのですが、フェネックは10頭ほどの家族で巣穴に暮らします。
巣穴はとても大きい
砂に掘る巣穴は、長さが10メートルを超えることもあります。出入り口が複数あり、敵に追われても別の口から逃げられます。
フェネックのテスト(小学1・2年生用)
印刷せずに、この画面のまま読んで答えることもできます。 答えはいちばん下にあります。
読みもの
フェネックは、アフリカのサハラさばくにすむ、きつねのなかまです。体の大きさはねこほどしかなく、せかいで一番小さなきつねです。ところが、耳だけは体の半分もあるほど大きいのです。この小さな体と大きな耳のすがたから、「さばくのこぎつね」とよばれています。
大きな耳には、さばくのあつさからみをまもるはたらきがあります。また、とおくの小さな音までよく聞こえるので、すなの中にかくれた虫なども見つけることができます。
さばくのすなは、おひさまにやかれて、とてもあつくなります。でも、フェネックの足のうらにはふさふさの毛がはえていて、あついすなの上でもあるくことができます。
昼のさばくはあつすぎるので、すなのおかにほった、すずしいすあなの中で休みます。夜になるとかつどうして、虫やトカゲ、木のみなどを食べます。すあなでかぞくといっしょにくらし、赤ちゃんも、すあなの中で大切にそだてられます。
えらぶ問題
フェネックはいつかつどうするのですか?
- ①朝
- ②昼
- ③夜
大きな耳のはたらきはどれですか?
- ①水をためる
- ②あつさからみをまもる
- ③そらをとぶ
書く問題
なぜ「さばくのこぎつね」とよばれるのですか?
足のうらに毛があるのはなぜですか?
漢字の問題
かん字に直して書きましょう。
- ⑴むぎ
- ⑵こめ
- ⑶さと
答えを見る
えらぶ問題 ⑴③ ⑵②
書く問題⑴せかいで一番小さなきつねだから ⑵あついすなの上でもあるけるように
漢字⑴麦 ⑵米 ⑶里
書く問題は、答えと言葉づかいがちがっても、 意味が合っていれば○にしてあげてください。
プリントの見本

A4サイズ・横向きで印刷してお使いください。漢字問題は「麦・米・里」です。
👨👩👧 おうちの方へ
「耳が大きいと、どんないいことがある?」と聞いてみてください。「よく聞こえる」の先に「体を冷やす」まで出てきたら、文章をよく読めています。
A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
フェネックに会える場所
- 全国の動物園日本各地
フェネックを飼育している動物園はいくつもあります。耳の大きさを実物で見ると、写真で見るよりずっと驚きます。
- サハラ砂漠アフリカ北部
本来の住みかです。夜行性なので、現地でも野生の姿を見るのは簡単ではありません。
※ 開館日・時間・料金は変わることがあります。おでかけの前に、 各施設の公式ページでご確認ください。