オコジョの国語テスト山の忍者と呼ばれる、白いハンター

A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
細長い体で、せまいすきまにするりと入りこむ。すばやい動きから「山の忍者」と呼ばれるオコジョは、自分より何倍も大きなウサギをつかまえます。その方法が、とても変わっているのです。
細長い体は、すきまに入るため
オコジョは、山の中にすむ小さな動物です。体はとても細長く、せまいすきまにもするりと入りこむことができます。
この体つきは、岩のすきまや雪の下のトンネルにひそむえものを追いかけるのに役立ちます。すばやく動く姿から「山の忍者」とも呼ばれます。
しっぽの先だけ、いつも黒い
夏のオコジョは、背中が茶色で、おなかは白色です。冬になると、体はまっ白に変わります。
ところが不思議なことに、しっぽの先だけは、いつも黒いままなのです。
これには理由があるといわれています。まっ白な雪の上では、体は見えなくても黒い点は目立ちます。ワシなどの敵は、その黒い点をねらって飛びかかります。オコジョはそのすきに逃げるのです。しっぽの先を「おとり」にして、体を守っているというわけです。
くるくる回って、えものを油断させる
オコジョの狩りは、とても変わっています。
えものをつかまえる前に、くるくる回ったり、ぴょんぴょんはねたりする、不思議な動きをするのです。
これを見たえものは、思わず目をうばわれてしまいます。「なんだろう」と見とれているうちに、逃げおくれてしまうのです。そのすきに、オコジョは一気に飛びかかります。
この方法で、オコジョは自分より何倍も大きなウサギをつかまえることができます。力ではなく、頭を使った狩りです。
小さな体で、寒い冬を生きぬく
オコジョは、ネズミや小さな虫もつかまえて食べる元気なハンターです。雪の上をすばやくかけ回り、寒い冬の山でもたくましくくらしています。
けれども、小さな体で冬を越すのは大変です。体が小さいほど、体温がにげやすいからです。オコジョは一日に自分の体重の三分の一ほどの量を食べないと、体温を保てないといわれます。
そのため、冬でも休まず狩りを続けます。雪の下にトンネルを掘って、そこにひそむネズミを追いかけることもあります。細長い体は、この雪の下の狩りにもぴったりなのです。
日本では、オコジョは高い山の限られた場所にしかいません。数が減っていて、大切に守られている動物です。運よく出会えたら、とても幸運なことなのです。
オコジョのデータ
| すんでいる場所 | 本州の高い山、北海道 |
|---|---|
| 体の大きさ | 体長 約20センチ(オス) |
| 夏の色 | 背中は茶色、おなかは白 |
| 冬の色 | 全身まっ白(しっぽの先だけ黒い) |
| 食べもの | ネズミ、ウサギ、小さな虫 |
もっと知りたい オコジョの豆知識
「山の妖精」とも呼ばれる
岩の上から顔だけ出してこちらを見る姿がかわいらしく、「山の妖精」と呼ぶ人もいます。日本では絶滅のおそれがある動物として守られています。
冬毛は昔、高級品だった
オコジョの冬のまっ白な毛皮は「アーミン」と呼ばれ、ヨーロッパでは王さまのマントに使われました。しっぽの先の黒い点が、かざりとして残されています。
体が小さいと、たくさん食べる
体が小さい動物は、体温を保つためにたくさんのエネルギーが必要です。オコジョは一日に自分の体重の三分の一ほどの量を食べるといわれます。
プリントの見本

A4サイズ・横向きで印刷してお使いください。漢字問題は「田んぼ・犬・兄弟」です。
👨👩👧 おうちの方へ
「どうしてくるくる回るんだろう?」と聞いてみてください。「えものの目をひきつけるため」と答えられたら十分です。しっぽの先が黒い理由もあわせて話すと、体のつくりに意味があることが伝わります。