ゲームばかりの子が、歴史を好きになった話「好き」を勉強につなげる4つの段階

「ゲームばかりして、勉強しない」。これは我が家でも同じでした。 ただ、うちの場合はそのゲームが、日本史と中国史への入口になりました。 取り上げるのではなく、その先に道を用意したら、子どもが勝手に進んでいった—— そういう話です。

起きたことを、順番に書きます

きっかけは、私がやっていた『戦国無双』というゲームでした。 武将が刀を振るって大軍に突っこんでいく、歴史を題材にしたアクションゲームです。

となりで見ていた子どもが、キャラクターに魅力を感じたようで、 「やってみたい」と言いました。そこから一緒にやるようになりました。

しばらくして気づいたのは、子どもが出てくる武将の名前を、全部覚えていたことです。 誰が誰の家来なのか、どの戦いで何が起きたのか。 ゲームのシナリオごと、頭に入っていました。

次に起きたのは、「このお城、行ってみたい」でした。 実際に何度か、城へ出かけました。

そして夏休みの自由研究では、室町時代・安土桃山時代・江戸時代の年表を、自分で作っていました。テーマを決めたのも本人です。私は何も言っていません。

その後、『真・三國無双』もやるようになり、 今度は三国志のキャラクターと、その時代背景に夢中になっています。 まったく同じことが、二度起きたわけです。

振り返ると、4つの段階がありました

あとから整理すると、こういう順番でした。

① 好きになるキャラクターに惹かれる。ここに理屈はありません。 見た目でも、技がかっこいいからでも構いません
② 覚える名前、関係、出来事を覚える。 勉強として覚えたわけではなく、好きだから覚えてしまう
③ 本物を見に行く城へ行く。画面の中の話が、実在した場所とつながる瞬間です
④ 自分で調べる・まとめる年表を作る。ここではじめて「勉強」に見える形になります

大事なのは、①から④へ、飛ばさずに進んだことだと思っています。

いきなり④をやらせようとすると、まず失敗します。 「年表を作りなさい」と言われて作る子はいません。 ②や③を通ってきたからこそ、④が自分のやりたいことになったのです。

親がやったことは、2つだけでした

この間、私がやったことは多くありません。振り返ると2つです。

1つ目:ゲームを取り上げなかった

「ゲームばかりして」と言いたくなる場面は何度もありました。 けれど、取り上げていたら②から先には進まなかったはずです。

子どもが夢中になっているものを否定すると、 その先にある入口ごと閉じてしまいます。 ゲームは、たまたまその子が見つけた扉でした。

2つ目:次の一歩を、すぐ手が届くところに置いた

城に行きたいと言われたら、連れて行く。 歴史の本があれば、目につくところに置いておく。 それくらいです。

「やりなさい」ではなく「そこにある」状態にしておく。これが効きました。

このサイトの国語テストも、もとはその一つとして作ったものです。 武将の名前を知っている子なら、 その武将が主人公の文章は「読まされるもの」になりません。

うまくいかなかったこともあります

いいことばかり書いてきましたが、そうでもありません。

ゲームで覚えた知識には、事実と創作が混ざっています。ゲームのキャラクター設定は、史実そのままではありません。 性別が変えてあったり、実際には会っていない人物どうしが戦っていたりします。

なので、本やテストで読んだ内容とちがっていて、 「え、そうなの?」となることがあります。

ただ、これは悪いことばかりではないと考えています。「ゲームではこうだったけど、本当はちがうらしい」と気づくこと自体が、 調べる動機になるからです。 このサイトのテストで、諸説あるものを 「〜といわれます」と書いているのも、同じ考えからです。

ゲーム以外でも、同じことが起きます

我が家はたまたまゲームでしたが、入口は何でも構いません。

大事なのは題材の種類ではなく、その子がすでに好きなものから始めることです。

歴史に興味がない子には、かわいい動物シリーズすごい生き物シリーズもあります。 シマエナガやシャチのほうが入口として自然な子も、たくさんいます。

最初の1枚は、お子さんに選ばせてください

親が「これがいいはず」と決めた1枚より、 本人が「これがいい」と言った1枚のほうが、最後まで進みます。

だからこのサイトは、一覧から自分で選べる形にしています。 全部無料なので、外しても損はありません。

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