ハヤブサの国語テスト世界一速い鳥

A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
ハヤブサの基本データ
| ギネス記録 | 急降下するときにいちばん速い鳥 |
|---|---|
| 急降下の速さ | 時速約320キロメートル |
| ふつうに飛ぶとき | 時速40〜55キロメートルほど |
| すんでいる所 | 南極大陸をのぞく、すべての大陸 |
| 主な食べ物 | 空を飛んでいる鳥(町ではハトなど) |
| 学名 | ファルコ・ペレグリヌス(ペレグリヌス=ラテン語で「旅人」) |
『ギネス世界記録』に「急降下するときにいちばん速い鳥」としてのっているのが、ハヤブサです。その速さは時速約320キロメートル。新幹線のいちばん速い列車と同じくらいです。けれども、ふだんから速く飛んでいるわけではありません。速さのひみつは、羽ばたく力ではなく「高い所から落ちるいきおい」にありました。
速いのは、落ちるときだけ
ハヤブサがふつうに飛ぶときの速さは、時速40〜55キロメートルほど。えものを追いかけるときでも、時速110キロメートルほどです。速い鳥ではありますが、時速320キロメートルにはとどきません。
記録が出るのは、高い空から急降下するときです。つばさを体にぴったりとたたみ、まっさかさまに落ちていきます。羽ばたく力ではなく、落ちるいきおいで速さを出しているのです。
1999年には、飛行機から放されたハヤブサが時速389キロメートルを記録したという報告もあります。
その速さで、どうやって見ているのか
ハヤブサはとても目のよい鳥です。野生のハヤブサが、1500メートルもはなれた所から小さな鳥に近づいていく様子が観察されています。視力は人間の何倍か、という数字は資料によってちがい、約2.6倍とするものから、8倍とするものまであります。
急降下の速さでは、強い風やごみが目に当たります。ハヤブサの目には、まぶたのほかに、とうめいなうすい膜があります。この膜で目をおおえば、目を守りながら、すき通った膜ごしにまわりを見ることができると考えられています。
一度は、いなくなりかけた
20世紀の半ば、ハヤブサの数は世界の各地で大きくへりました。原因はDDTという農薬です。えさの鳥を通してハヤブサの体にたまり、卵のからをうすくしてしまいました。
からのうすい卵は、親があたためようと上に乗るとわれてしまいます。ひなが育たず、数がへっていったのです。アメリカでは1973年、絶滅のおそれがある鳥に指定されました。
その後、DDTの使用が禁止され、人の手で育てたひなを野生に帰す取り組みも進められました。ハヤブサは数を取りもどし、1999年、アメリカで絶滅のおそれがある生き物のリストから外されました。
ハヤブサの年表
| 20世紀の半ば | 農薬DDTの影響で、世界の各地で数が大きくへる |
|---|---|
| 1973年 | アメリカで、絶滅のおそれがある鳥に指定される |
| その後 | DDTの使用が禁止され、人の手で育てたひなを野生に帰す取り組みが進む |
| 1999年 | 数を取りもどし、アメリカの絶滅のおそれがある生き物のリストから外れる |
| 1999年 | 飛行機から放されたハヤブサが、時速389キロメートルを記録したと報告される |
ハヤブサのテスト(小学5・6年生用)
印刷せずに、この画面のまま読んで答えることもできます。 答えはいちばん下にあります。
読みもの
『ギネス世界記録』に「急降下するときにいちばん速い鳥」としてのっているのが、ハヤブサです。学名は「ファルコ・ペレグリヌス」。ペレグリヌスは、ラテン語の「旅人」という意味です。その名のとおり、ハヤブサは南極大陸をのぞくすべての大陸にすんでいます。
ギネス世界記録によると、急降下のときの速さは時速約三百二十キロメートル。新幹線のいちばん速い列車と同じくらいです。一九九九年には、飛行機から放されたハヤブサが、時速三百八十九キロメートルを記録したとも報告されています。
いっぽう、ふつうに飛ぶときは時速四十から五十五キロメートルほどで、えものを追うときでも時速百十キロメートルほどです。( ① )、ハヤブサの速さのひみつは、高い所から落ちるいきおいにあるのです。急降下では、つばさを体にぴったりとたたみ、まっさかさまに落ちていきます。
ハヤブサはとても目がよく、その視力は人間の八倍ともいわれています。千五百メートルもはなれた所から、小さな鳥に近づいていく様子も観察されています。目にはまぶたのほかに、とうめいなうすい膜があります。急降下のときには、この膜で目をおおい、強い風やごみから目を守っていると考えられています。まぶたをとじれば目は守れますが、それではえものが見えなくなってしまいます。( ② )、この膜はすき通っているので、目をおおったままでも、まわりを見ることができるのです。
ハヤブサが主にねらうのは、空を飛んでいる鳥です。高い空からえものを見つけると、急降下のいきおいのまま足でけりつけ、空中でつかまえます。
二十世紀の半ば、ハヤブサの数は世界の各地で大きくへりました。原因は、DDTという農薬です。えさの鳥を通してハヤブサの体にたまり、卵のからをうすくしてしまったのです。からのうすい卵は、親があたためようと上に乗るとわれてしまい、ひなが育ちませんでした。アメリカでは一九七三年、ハヤブサは絶滅のおそれがある鳥に指定されました。( ③ )、DDTの使用が禁止され、人の手で育てたひなを野生に帰す取り組みも進められました。そのおかげで数を取りもどし、一九九九年には、絶滅のおそれがあるリストから外されました。
世界一速い鳥の記録は、落ちるいきおいを使いこなす体と、遠くのえものを見のがさない目に支えられています。そして、一度は数を大きくへらしながらも、人の助けで空にもどってきたのです。
えらぶ問題
文章の( ① )〜( ③ )に入る言葉を、それぞれア〜ウから選んで○をつけましょう。
- ① ア たとえば イ つまり ウ さらに
- ② ア ところが イ だから ウ すると
- ③ ア それでも イ なぜなら ウ そこで
書く問題
二十世紀の半ばに、ハヤブサの数が大きくへったのはなぜですか。文章をもとに書きましょう。
あとの12個から言葉を選んで( )に入れ、文章全体をまとめましょう。 【すべて 半分 三百二十 三百八十九 落ちる 走る とうめい まっ黒 空中 水中 から 中身】 南極大陸をのぞく( ① )の大陸にすむハヤブサは、急降下のとき時速約( ② )キロメートルで飛ぶ、世界一速い鳥です。速さのひみつは、高い所から( ③ )いきおいです。( ④ )な膜で目を守りながら急降下し、そのいきおいのまま、えものの鳥を( ⑤ )でつかまえます。農薬で卵の( ⑥ )がうすくなり、数が大きくへりましたが、人の助けで数を取りもどしました。
漢字の問題
漢字に直して書きましょう。
- ⑴せきにん
- ⑵きけん
- ⑶こうぞう
- ⑷せいしつ
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えらぶ問題 ①イ ②ア ③ウ
書く問題⑴DDTという農薬がハヤブサの体にたまって卵のからがうすくなり、親があたためようと上に乗るとわれて、ひなが育たなかったから ⑵①すべて ②三百二十 ③落ちる ④とうめい ⑤空中 ⑥から
漢字⑴責任 ⑵危険 ⑶構造 ⑷性質
書く問題は、答えと言葉づかいがちがっても、 意味が合っていれば○にしてあげてください。
プリントの見本

A4サイズ・横向きで印刷してお使いください。
A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
もっと知りたい ハヤブサのこと
名前の意味は「旅人」
学名の「ペレグリヌス」は、ラテン語で「旅人」という意味です。北極の近くで子育てをして、南アメリカで冬をこすものは、一年で最大約2万5千キロメートルも移動します。
町の高いビルにもすんでいる
もとは崖に巣をつくる鳥ですが、町では橋や高層ビルに巣をつくることがあります。町でねらうのは、主にハトです。
えものは空中でつかまえる
高い空からえものの鳥を見つけると、急降下のいきおいのまま足でけりつけ、空中でつかまえます。
👨👩👧 おうちの方へ
この回の文章は、記録のすごさだけでなく「なぜ速いのか」「なぜ一度へったのか」と、理由を追う形にしています。記述⑴の「数がへったのはなぜか」は、DDT→卵のから→われる→ひなが育たない、と原因が何段階もつながっています。一つだけ書いて終わらず、つながりを全部書けるかを見てあげてください。