カブトガニの国語テスト二億年、姿を変えなかった「生きた化石」

カブトガニの基本データ
| 分類 | カブトガニ類(クモやサソリに近い仲間) |
|---|---|
| すむ場所 | 浅い海の底(日本では瀬戸内海や北九州など) |
| 大きさ | こうらの幅 約30センチ/全長 約60センチ |
| 地球にいる期間 | およそ2億年(恐竜より前から) |
| 血の色 | 青色 |
カブトガニは、恐竜が現れるより前から地球にいます。そして、そのころとほとんど同じ姿のまま今も生きています。しかもこの生き物の青い血が、今、世界中の人の命を守っています。
カニではない
名前に「カニ」とついていますが、カブトガニはカニの仲間ではありません。
見分け方は簡単です。カニには長い触角が二本ありますが、カブトガニにはありません。体のつくりを詳しく調べると、クモやサソリのほうにずっと近いことが分かっています。
見た目が似ているからといって、仲間とはかぎらない——生き物を調べるときの大事な考え方が、この一匹に詰まっています。
青い血が、薬を守っている
人間の血が赤いのは、酸素を運ぶ物質に鉄が使われているからです。カブトガニの血には、鉄の代わりに銅が使われています。だから青いのです。
この青い血には、もう一つ特別な力があります。ばい菌が少しでも混じると、血がすばやく固まってそれを閉じこめるのです。自分の体を守るための仕組みです。
人間はこの性質を利用しました。注射の薬にばい菌が入っていないかを確かめる検査に、カブトガニの血が使われています。世界中の病院で使われる薬が、この生き物のおかげで安全に保たれてきました。
近ごろは、同じ働きを人工的に作り出す研究も進んでいます。カブトガニを傷つけずにすむ方法を探しているのです。
満月の夜に、産卵する
夏の満月や新月の大潮の夜、カブトガニは波打ちぎわに集まります。そして砂の中に卵を産みます。
潮がいちばん高くなる夜を選ぶのは、卵を波の届かない高い場所に埋められるからだと考えられています。
この光景は、二億年前から繰り返されてきました。恐竜が歩いていたころも、同じ海辺で同じことが起きていたのです。
ただし今、カブトガニは数を減らしています。産卵する砂浜が減ってしまったためです。日本では絶滅が心配される生き物になっています。
📏 「二億年」がどれくらい長いか
| カブトガニが今の姿になったころ | 約2億年前 |
|---|---|
| 恐竜が栄えていたころ | 約2億〜6600万年前 |
| 人類が現れたころ | 約700万〜20万年前 |
人類の歴史をぜんぶ足しても、カブトガニが過ごした時間の百分の一にもなりません。
カブトガニのテスト(小学3・4年生用)
印刷せずに、この画面のまま読んで答えることもできます。 答えはいちばん下にあります。
読みもの
カブトガニは、丸いかぶとのような大きなこうらと、細い長いしっぽを持つ生き物で、浅い海の底にすんでいます。おどろくことに、カブトガニは二億年も昔から、すがたをほとんど変えずに生きてきました。きょうりゅうがあらわれるよりも前からいたので、『生きた化石』とよばれているのです。
名前に『カニ』とついていますが、カブトガニはカニの仲間ではありません。じつは、カニなら二本あるはずの長いしょっかくを、カブトガニは持っていないのです。足や口のつくりを調べても、クモやサソリの方にずっと近いことがわかりました。
カブトガニのおどろくべき特ちょうは、血の色です。人間などほにゅう類の血は赤いのに、カブトガニの血は青いのです。しかもこの青い血には、目に見えない小さなばいきんを見つけ出す、ふしぎな力があります。( )、薬が安全かどうかを調べるのに役立ち、世界中でたくさんの人の命をすくっているのです。
夏の満月の夜になると、カブトガニたちは波打ちぎわに集まってきます。そして、すなの中にたくさんのたまごを産むのです。この光景は、きょうりゅうの時代から二億年もの間、くり返されてきました。カブトガニは、地球の長い歴史を今に伝える生き物なのです。
えらぶ問題
『生きた化石』とよばれるのは、なぜですか?
- ①きょうりゅうより大きいから
- ②血が青いから
- ③大昔からすがたが変わらないから
文しょうの( )に入る言葉はどれですか?
- ①そのため
- ②ところが
- ③たとえば
書く問題
カブトガニの血は、何色でしょうか?
夏の満月の夜、何のために集まるのでしょうか?
漢字の問題
かん字に直して書きましょう。
- ⑴しゃしん
- ⑵しょうひん
- ⑶しま
答えを見る
えらぶ問題 ⑴③ ⑵①
書く問題⑴青色 ⑵たまごを産むため。
漢字⑴写真 ⑵商品 ⑶島
書く問題は、答えと言葉づかいがちがっても、 意味が合っていれば○にしてあげてください。
プリントの見本

A4サイズ・横向きで印刷してお使いください。
A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
カブトガニに会える場所
- カブトガニ博物館岡山県笠岡市
世界でただ一つの、カブトガニ専門の博物館です。産卵地が国の天然記念物に指定されています。
- 伊万里湾佐賀県伊万里市
カブトガニの産卵地として知られる干潟です。夏の大潮の夜に産卵します。
※ 開館日・時間・料金は変わることがあります。おでかけの前に、 各施設の公式ページでご確認ください。
もっと知りたい カブトガニのこと
目が10個ある
大きな複眼が2つ、そのほかに小さな目が背中やしっぽの近くにもあり、合わせて10個ほどあるといわれます。しっぽの近くの目は、体の向きを知るために使われていると考えられています。
ひっくり返ると自力で戻れないことがある
波でひっくり返ると、長いしっぽを支えにして戻ろうとします。それでも戻れずに命を落とすことがあります。しっぽは武器ではなく、起き上がるための道具です。
日本では天然記念物
岡山県笠岡市や佐賀県伊万里市などの産卵地が、国の天然記念物に指定されています。見つけても、さわらずにそっとしておいてください。
👨👩👧 おうちの方へ
「二億年も姿を変えなかったのは、どうしてだと思う?」と聞いてみてください。「今の形で困らなかったから」という答えにたどりつけたら見事です。