カンガルーネズミの国語テスト水を一滴も飲まずに生きる、砂漠のジャンパー

カンガルーネズミの基本データ
| 分類 | ほ乳類(カンガルーネズミ科) |
|---|---|
| すむ場所 | 北アメリカの砂漠 |
| 大きさ | 体長 約10センチ(しっぽを除く) |
| ジャンプ力 | 一回で2メートル近く |
| 飲む水の量 | ほぼゼロ |
雨のほとんど降らない砂漠で、水を一滴も飲まずに一生を終える動物がいます。カンガルーネズミです。飲まないのではなく、飲まなくてよい体を持っているのです。
食べものから、水を作る
カンガルーネズミが食べるのは、かわいた植物の種です。水分はほとんど含まれていません。
ところが体の中で種を分解するとき、水ができます。これを「代謝水」といいます。人間の体でも同じことは起きていますが、量が少なすぎて足りません。
カンガルーネズミは、この代謝水だけで生きられるように体ができています。腎臓の働きがとても強く、おしっこを極限まで濃くして、水分を体の外に逃がさないのです。ふんも、ほとんど水分のない状態で出します。
さらに、日中は涼しい地下の巣穴で過ごし、活動するのは夜だけ。汗もかきません。あらゆる方法で水を守っているのです。
ヘビの攻撃を、音で察知する
砂漠の最大の敵は、ガラガラヘビです。ヘビは音もなく忍び寄り、一瞬で飛びかかります。
ところがカンガルーネズミは、その一瞬に反応してジャンプでかわします。反応にかかる時間は、およそ100分の1秒ともいわれます。
できる理由は、耳にあります。カンガルーネズミの頭の骨の中には、耳のための空洞が大きく発達していて、ごくかすかな空気の動きも聞き取れるのです。
しかも、ただ逃げるだけではありません。後ろ足で砂を蹴りつけて、ヘビの顔に浴びせることもあります。逃げながら反撃しているのです。
ほおぶくろは、運搬用
カンガルーネズミのほおの内側には、ふくろがあります。ハムスターのように食べものをためる場所です。
ただし目的が違います。ハムスターは食べるまでの一時保管ですが、カンガルーネズミは巣穴まで運ぶために使います。何度も往復して、地下に種をたくわえるのです。
たくわえた種は、湿気を吸って少しふくらみます。それによって水分が増え、食べたときに得られる水も増えるといわれています。砂漠での暮らしは、すべてが水を中心に組み立てられているのです。
📏 ジャンプ力をくらべてみる
| カンガルーネズミ | 体長の約20倍(2メートル近く) |
|---|---|
| 人間(走り幅とび世界記録) | 身長の約5倍 |
| ネコ | 体長の約5倍 |
人間が同じ比率で跳ぶなら、一回で30メートル近く飛ぶことになります。
カンガルーネズミのテスト(小学3・4年生用)
印刷せずに、この画面のまま読んで答えることもできます。 答えはいちばん下にあります。
読みもの
カンガルーネズミは、アメリカのかわいたさばくに住む、体長十センチほどの小さな動物です。名前にカンガルーとつくのは、大きな後ろ足で、カンガルーのようにピョンピョンとジャンプして進むからです。そのジャンプ力はおどろくほどで、一回で体の二十倍・二メートル近くも飛べるのです。しっぽの先の黒と白のふさふさの毛は、ジャンプのバランスをとるのに役立ちます。
カンガルーネズミのすごいところは、水を一てきも飲まないで生きられることです。雨のほとんどふらないさばくでは、水はなかなか手に入りません。( )カンガルーネズミは、食べた種から体の中で自ら水を作り出し、そのわずかな水分だけで生きていけるのです。さらに、おしっこをとてもこくして、体内の水分をのがさない仕組みも持っています。
また、ほおの内側には「ほおぶくろ」というふくろがあります。ここに種をいっぱいつめて運び、すずしい地下の巣あなにたくわえるのです。暑い昼の間は巣あなでゆっくり休み、日がしずんだ夜になると、種をさがしに出かけます。
さばくには、ガラガラヘビというおそろしいてきがいます。しかしカンガルーネズミは、ヘビが飛びかかる音をすばやく感じ取り、ジャンプで身をかわします。さらに、後ろ足でヘビにすなをけりかけて、追いはらうこともあるのです。小さな体にすごいわざをつめこんだ、さばくの名ジャンパーです。
えらぶ問題
どのように水を手に入れますか?
- ①雨水をためて飲む
- ②食べた種から体の中で水を作る
- ③川まで行って水を飲む
文しょうの( )に入る言葉はどれですか?
- ①しかし
- ②たとえば
- ③そこで
書く問題
さばくにいる、おそろしいてきは何ですか?
しっぽの毛は、何の役に立ちますか?
漢字の問題
かん字に直して書きましょう。
- ⑴せかい
- ⑵びょういん
- ⑶ゆび
答えを見る
えらぶ問題 ⑴② ⑵③
書く問題⑴ガラガラヘビ ⑵ジャンプのバランスをとるのに役立つ。
漢字⑴世界 ⑵病院 ⑶指
書く問題は、答えと言葉づかいがちがっても、 意味が合っていれば○にしてあげてください。
プリントの見本

A4サイズ・横向きで印刷してお使いください。
A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
カンガルーネズミに会える場所
- 北アメリカの砂漠アメリカ南西部・メキシコ
デスバレーやモハーベ砂漠などにすんでいます。夜だけ活動するので、昼間に行っても会えません。
- 身近な「砂漠の動物」展示各地の動物園
日本での飼育例はごくわずかです。近い仲間のトビネズミなら、展示されていることがあります。
※ 開館日・時間・料金は変わることがあります。おでかけの前に、 各施設の公式ページでご確認ください。
もっと知りたい カンガルーネズミのこと
しっぽが命づな
しっぽは体より長く、先に黒と白の毛の房があります。ジャンプ中に体のバランスを取るための舵で、これがないとまっすぐ着地できません。
砂で体を洗う
水がないので水浴びはできません。かわりに砂の中で転がって、体の余分な脂を落とします。「砂浴び」といいます。
巣穴の入り口をふさぐ
昼間は巣穴の入り口を砂でふさぎます。外の熱と乾いた空気を入れないためです。巣穴の中は、外より涼しく湿っています。
👨👩👧 おうちの方へ
「水を飲まないで生きられるって、どういうこと?」と聞いてみてください。「食べものから水を作る」という説明を自分の言葉で言えたら、よく読めています。