ホッキョクグマの国語テスト白く見えるのに、毛は透明。黒い皮膚で熱を集める

ホッキョクグマの基本データ
| 分類 | ほ乳類(クマ科) |
|---|---|
| すむ場所 | 北極海の周辺(氷の上) |
| 大きさ | 立つと3メートル/体重 400〜600キロ |
| 毛の色 | 透明(白く見えるだけ) |
| 皮膚の色 | 黒 |
ホッキョクグマは白い——多くの人がそう思っています。ところが、その毛には白い色がついていません。透明なのです。白く見えるのには、別の理由があります。
透明な毛が、白く見える理由
ホッキョクグマの毛は、中がストローのように空洞になっています。そして色はついていません。
光がこの空洞に入ると、内側で何度も反射し、いろいろな方向に散らばって出ていきます。すべての色の光が混ざって出てくるため、私たちの目には白く見えるのです。
雪が白く見えるのも、同じ理由です。氷そのものは透明なのに、細かい粒がたくさん集まると白く見えます。
この空洞にはもう一つ役目があります。中に空気がたまり、断熱材の働きをするのです。ダウンジャケットと同じ仕組みです。
皮膚は真っ黒
毛をかき分けると、その下の皮膚は真っ黒です。
黒は、光の熱をいちばんよく吸収する色です。透明な毛を通り抜けた太陽の光が、黒い皮膚に届いて熱に変わります。
つまりホッキョクグマは、透明な毛で光を通し、黒い皮膚で熱を集め、空洞の毛でその熱を逃がさない——三段構えで寒さを防いでいるのです。
毛皮の下には10センチ以上の脂肪の層もあります。北極の氷点下40度に耐えられるのは、この積み重ねがあるからです。
何時間でも泳ぎ、何時間でも待つ
ホッキョクグマは「海のクマ」とも呼ばれます。学名も「海のクマ」という意味です。
大きな前足で水をかき、何時間も泳ぎ続けられます。100キロ以上を泳ぎ切った記録もあります。丸くて小さい耳は、泳ぐときに水が入りにくい形です。
狩りのやり方は、意外なほど地味です。アザラシが息をしに顔を出す氷の穴を見つけると、その前でじっと待ちます。何時間も、ときには一日中です。
地上でもっとも大きな肉食動物の必殺技が「待つこと」だというのは、覚えておく価値のある事実です。
📏 大きさと鼻のよさをくらべてみる
| ホッキョクグマ(立ったとき) | 約3メートル |
|---|---|
| バスケットボールのゴール | 3.05メートル |
| においを感じ取れる距離 | 1キロメートル以上先 |
厚さ1メートルの氷の下にいるアザラシのにおいまで嗅ぎ分けるといわれます。
ホッキョクグマのテスト(小学3・4年生用)
印刷せずに、この画面のまま読んで答えることもできます。 答えはいちばん下にあります。
読みもの
ホッキョクグマは、北極の氷の上でくらす、世界で一番大きなクマです。立ち上がると三メートルをこえ、重さは五百キログラムにもなります。今、地球には二万頭ほどしかいない、大切な動物のひとつです。
まっ白な毛には、おどろきのひみつがあります。( )、その毛は白いのではなく、とうめいなのです。毛の中はストローのように空っぽで、光を通しやすいため、白くかがやいて見えます。さらに、その空っぽの毛には空気がたまり、体の熱をにがしにくくしています。毛の下のひふは黒く、太陽の光の熱をたっぷり集めて、こごえるような寒さから体を守ってくれるのです。
ホッキョクグマは、泳ぎの名人でもあります。大きな前足で水をかき、何時間も泳ぎ続けることができます。小さくて丸い耳は、泳ぐ時に水が入りにくいようになっています。百キロメートル以上はなれた氷まで泳いだ記録もあり、『海のクマ』とよばれるほどです。
かりの時にたよりになるのが、するどい鼻です。一キロメートル先のえものや、あつい氷の下にいるアザラシのにおいまで、かぎ分けるといわれます。そして、氷にあいたアザラシの息つぎのあなを見つけると、その前で何時間もじっと待ち続けます。白い体で雪にとけこみ、しずかにえものをねらう、北極一のハンターなのです。
えらぶ問題
『海のクマ』とよばれるのは、なぜですか?
- ①海の中でくらしているから
- ②何時間も泳ぎ続けられるから
- ③海の魚をたくさん食べるから
文しょうの( )に入る言葉はどれですか?
- ①なんと
- ②しかし
- ③だから
書く問題
まっ白に見える毛は、本当は何色ですか?
アザラシをねらうとき、何の前でじっと待ちますか?
漢字の問題
かん字に直して書きましょう。
- ⑴ようふく
- ⑵はこ
- ⑶はし
答えを見る
えらぶ問題 ⑴② ⑵①
書く問題⑴とうめい。 ⑵息つぎのあな。
漢字⑴洋服 ⑵箱 ⑶橋
書く問題は、答えと言葉づかいがちがっても、 意味が合っていれば○にしてあげてください。
プリントの見本

A4サイズ・横向きで印刷してお使いください。
A4・横向き/1枚目が問題、2枚目が答えです
ホッキョクグマに会える場所
- 旭川市旭山動物園北海道旭川市
水中を泳ぐ姿を下から見上げられる展示があります。前足だけで泳いでいることが確かめられます。
- 北極海の氷の上北極圏
本来の住みかです。海の氷が減り続けているため、狩りのできる期間が短くなっています。
※ 開館日・時間・料金は変わることがあります。おでかけの前に、 各施設の公式ページでご確認ください。
もっと知りたい ホッキョクグマのこと
動物園で緑色になったことがある
毛の空洞に藻が入りこんで繁殖し、体が緑色に見えたホッキョクグマがいます。毛が透明である何よりの証拠になりました。
泳ぐときも足で立つ
泳ぐのは前足だけで、後ろ足は舵として使います。犬かきの上手なバージョンだと思うと分かりやすいかもしれません。
氷が減ると狩りができない
ホッキョクグマは氷の上でアザラシを狩ります。地球が暖かくなって海の氷が減ると、狩りの場所そのものがなくなります。数が減っている一番の理由です。
👨👩👧 おうちの方へ
「白い毛じゃないのに、どうして白く見えるの?」と聞いてみてください。説明できたら、理科の力もついています。